大分女子マネ、ユニ姿でグラウンド入りも“退場”「駄目ですと…」

[ 2016年8月3日 05:30 ]

シートノックでボール渡し役を務めた大分の首藤桃奈マネジャー

第98回全国高校野球選手権大会甲子園練習

(8月2日 甲子園)
 第98回全国高校野球選手権大会(7日から15日間)の甲子園練習の第2日が2日に行われ、16校が調整し、2年ぶり出場の大分の練習でハプニングが起きた。ユニホーム姿で練習の補助をしていた女子マネジャーの首藤桃奈さん(3年)が、規定違反のために大会関係者から制止され、ベンチに下がるという一幕があった。きょう3日は春夏通じて初出場の八王子学園八王子(西東京)など16校が登場する。

 待ちに待った聖地での練習。大分ナインが白球を追いかけ、約10分が過ぎたときだった。ユニホーム姿でシートノックのボールの渡し役などをしていた首藤マネジャーが、大会関係者に制止された。「駄目なんですかと聞いて、駄目ですと言われたので」。帽子を脱ぎ、きょとんとしながら髪を整えるとベンチへと下がった。

 各代表校に配布されている「代表校・応援団の手引」には練習補助員は男子部員に限ると明記されている。大会本部は危険防止のために「甲子園練習もこの規定に準じます」と説明。大分の広瀬茂野球部長は「グラウンドにはユニホームでしか入れないことは知っていたが、ユニホームでのボール渡し係であれば可能と勘違いしていた。申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 首藤さんは中高一貫の大分中にクラシックバレエの特待生で入学し、卒業式での答辞で「私がマネジャーとして甲子園に連れて行きます!」と読み上げた。高校からマネジャーとなり、ナインを支えてきた。松尾篤監督は「3年間頑張ってきたし、気が利く子。甲子園に立たせてやりたいと思って」と話した。

 記録員は他の部員が務めるため、首藤マネジャーは試合でベンチに入れない。スタンドからの応援となるが「私にとっては(選手は)息子。(大分は)大家族みたい」と母親的なまなざしで、ナインの奮闘を見守る。

 ▽代表校・応援団の手引 4・試合の注意事項(6)練習補助員・ボールボーイ 守備練習には練習補助員(男子部員に限る)が5人まで参加できます。補助員はトレーニングシューズとし、ノックを受けないでください。ノッカーと補助員が入れるのは、このときだけです。終わったらすぐ退場してください。(後略)

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2016年8月3日のニュース