小久保監督、イチと会う!WBC1次Rはキューバと同組

[ 2016年8月3日 05:30 ]

フォトセッションで笑顔の(左から)熊崎コミッショナー、小久保監督、ジム・スモールWBCIアジア代表

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)組み分け発表

(8月2日)
 来年3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開催地と組分けの一部が2日、大会主催者から発表された。日本は1次ラウンドでキューバ、中国、オーストラリアと同組。1次ラウンドは3月7~11日、2次ラウンドは同12~16日に、いずれも東京ドームで行われる。最大のライバルは、前回13年大会で敗戦を喫したキューバ。侍ジャパンの小久保裕紀監督(44)は最強チーム結成へ、日本人大リーガーの必要性を訴えた。

 世界一奪回へ、相手は決まった。都内で行われた会見で、小久保監督は真っすぐ前を見据えた。

 「球界の先輩方が築いた野球の歴史を汚すことのないよう、第4回WBCで戦っていきたい。世界一奪還を目標にやってきた。その思い、目標を達成するために、準備していきたい」。

 1次、2次ラウンドともに東京で戦える利点はあるが、最大の難敵はキューバだ。前回13年大会も1次ラウンドで敗戦を喫した。同国はこれまで国内リーグと日本球界所属の選手でチームを構成してきたが、米国と国交回復を果たしたことで、亡命した大リーガーの参加を許可する可能性も消えていない。

 指揮官も青学大時代に92年バルセロナ五輪代表として対戦した経験を踏まえ「個人的にも衝撃を受けた国。スピードプラス、しなやかさ、強さを兼ね備えている」と警戒感を強めた。

 日本も最強チーム結成へ監督自ら動く。「WBCは世界一の大会。その中(大リーグ)で身を置いて戦っている選手の必要性は感じている」。週明けに渡米し、日本人大リーガーと面談する。マーリンズのイチローについても「会うアポイントを取っていますので、直接会って話をしてこようと思う」と明かした。

 06、09年大会は世界一連覇の立役者となったが、前回大会は不参加。しかし、42歳となった今季は全盛時を思わせる打撃が復活し、何より精神的な支柱だ。今回の面談は17年大会への考えや、個別に置かれた状況の確認が主眼だが、面談の行方が参加要請へ影響を与えることは間違いない。

 3月7日の開幕から決勝まで15日前後となる超短期決戦。「日本が誇る投手力が一番鍵となる。あとは(所属)チームではやることのないサインを私が出し切れるかどうか」。大会まで7カ月。小久保監督は抜かりのない準備を進める。(倉橋 憲史)

 ▼ロッテ・デスパイネ(キューバ代表として09、13年大会に出場)日本にとっては残念なニュースだね。

 ◆前回WBCでのキューバ戦 13年3月6日、1次ラウンド最終戦で対戦。先発の大隣は3回にトマスに先制ソロを許し3回1失点で降板。2番手・田中、3番手・沢村もそれぞれ1点を失い、0―3の8回には5番手・今村がA・デスパイネに左中間3ランを浴びた。打線は9回に3点を返したが、3―6で敗戦。日本はキューバ、ブラジル、中国と同組の1次ラウンドA組を2勝1敗の2位で通過した。

続きを表示

2016年8月3日のニュース