甲子園練習 女子マネ、グラウンドに入り注意 笑顔で「ダメでした」

[ 2016年8月2日 14:37 ]

シートノックでボール渡し役を務めた大分の首藤桃奈マネジャー(左)

第98回全国高校野球選手権大会甲子園練習

(甲子園)
 第98回全国高校野球選手権大会(7日から15日間)の出場校による甲子園練習が2日行われた。

 大分の女子マネジャー、首藤桃奈さん(3年)がユニホーム姿で練習に花を添えた。ところが、ノッカーにボールを運ぶなど練習を手伝ったところ、大会関係者から注意を受けてしまった。

 大会規定の参加資格には「その学校に在籍する男子生徒」となっており、練習もそれに準ずる形で行われている。学校側の勘違いでおこった事態だったが、大会関係者に指摘された後、首藤さんは「ダメでした」と笑顔で事態を受け入れ、グラウンドからベンチに下がった。

 首藤さんは、2歳半から始めたというクラッシクバレエが、もともとの専門。中高一貫教育の同校でも、中学までバレエをやっていたが、卒業式の答辞で「私がマネジャーでチームを甲子園に連れて行きます」と宣言。2つ上の兄、有恒さんが野球をやっていたこともあって、高校から野球部のマネジャーになった。

 バレエも将来続けるつもりで、高校入学後も時間を見つけて稽古している。それでも「(大会が)終わるまでは野球に専念します。みんな息子のように感じます」と、きっぱり。ナインを包み込む母性で、勝利をアシストする。

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2016年8月2日のニュース