清原被告と父 巨人移籍決断で助言…いつも大きな存在

[ 2016年5月18日 06:01 ]

04年、巨人戦を観戦する清原被告の父・洋文さん

清原和博被告初公判

(5月17日 東京地裁)
 洋文さんは地元の大阪府岸和田市で電器店を営み、3人の子供を育てた。息子思いで知られ、同被告のPL学園時代には、試合を見に足しげく通っていた。

 同高野球部で1学年先輩の清水哲氏(49)は「しょっちゅう見に来ていた」と明かしている。大学時代の試合中に頸椎(けいつい)を骨折する大ケガを負い、車椅子生活を送っている清水氏。清水氏が入院していた時には洋文さんが運転する車で、見舞いに来たという。

 プロ入り時のこと。清原被告は親孝行しようと「もう働かなくていいよ」と父に言ったことがあったが、洋文さんは「俺はおまえとは違う」とし、息子には頼らずに仕事を続けてきた。

 96年オフに巨人移籍の決断をする際にも、父の言葉が背中を押した。阪神か巨人か二者択一の状況にあった息子に「決めているなら、連絡は早い方がいい。相手にも失礼。時間を置くな」とアドバイスしていた。被告にとって、いつも父は大きな存在だった。

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