リリーフカー故障で走って登場 中日・田島 セ最長タイ開幕24戦無失点

[ 2016年5月18日 06:37 ]

<神・中>8回に登板し、1イニングを無失点に抑えた田島

セ・リーグ 中日4―3阪神

(5月17日 甲子園)
 無失点男が逆転勝利を呼び込んだ。1点ビハインドの8回から4番手として登板した中日・田島が1回を無失点で終え、1998年の横浜・佐々木(横浜)、2012年の巨人・山口に並び、リーグ記録となる開幕から24試合連続無失点をマーク。大記録とともに、9回の逆転劇で今季2勝目も手にした。

 さっそうとリリーフカーで登場…のはずが、何故かダッシュでマウンドへ。舞台裏では車の故障というアクシデントに見舞われていた。

 「何度やっても、エンジンがかからなかったんですよ…」

 恐縮し、謝罪する女性ドライバーに対し「あなたが悪いわけじゃないから大丈夫ですよ」とさわやかな笑顔を向け、いざ仕事場へ。安打と四球で1死一、二塁としたが、原口、北條をともに飛球に仕留めてピンチ脱出。登場のリズムが崩れても、投球はいつも通りだった。

 偉大な球界の先輩に記録で肩を並べ「僕なんかが並んでいいのでしょうか…。でも少しだけ自信にしたいと思います」と謙虚に胸を張った。この日で5連投。タフに「0」を積み重ねる右腕が投手陣の屋台骨を支える。(桜井 克也)

 ≪開幕限らなければ06年藤川(神)の38試合≫田島(中)が8回に登板して1イニングを無失点。今季初登板からの連続試合無失点を24試合とし、開幕から無傷の記録では98年佐々木(横浜)、12年山口(巨)と並ぶセ・リーグ最長となった。なお開幕からに限らない連続試合無失点のプロ野球記録は06年藤川(神)の38試合。

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2016年5月18日のニュース