球児は良かったけど…甲子園先発では通算0勝5敗「一つずつ」

[ 2016年5月1日 05:30 ]

<神・D>7回途中1失点の力投を見せる藤川

セ・リーグ 阪神2―3DeNA

(4月30日 甲子園)
 1軍復帰登板を飾れなかった。阪神・藤川は今季2敗目を喫し、甲子園での公式戦先発はこれで通算7試合で0勝5敗。またも本拠地で勝利をつかめなかった。

 「しっかりゲームをつくることはできた。長いシーズンを送る上で、徐々に(状態を)上げていかないといけない。上がっていく状態は感じ取れるところまでは来た」

 4月14日の出場選手登録抹消から20日ぶりに帰ってきた1軍のマウンドで一定の成果を示した。再調整登板の24日ウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(筑後)から取り入れた全球セットポジションの新スタイルで3回まではパーフェクト。最速146キロをマークした直球とフォークを主体に安定感抜群と見えた。

 ただ、2巡目以降の課題は依然として残る。疲れが見え始めた中盤、直球はシュート回転するなど上ずり始めた。4回には内野安打と四球などで1死一、二塁とされ、重盗を決められて危機拡大。続くロペスの犠飛で先制点を献上した。失点につながったプレーだけに「一つずつ取り組んでいかないとけいない」と表情を引き締めた。

 7回は先頭の乙坂に右中間フェンス直撃の二塁打を浴びた。2死までこぎつけながら2者連続四球で満塁とし榎田にマウンドを譲った。「(満塁のピンチを)榎田も抑えてくれたし、ゲームを崩さないようにできた」と手応え。首脳陣も及第点をつけた。金本監督が「今回が一番良かったんじゃないかな。球も走っていたしね」と話せば、香田投手コーチも「低めの変化球はここぞの精度が良かった。次も期待したい」と評価。次戦は5月7日ヤクルト戦(甲子園)が濃厚。帰ってきた背番号18が、今度こそ聖地初白星をつかむ。 (湯澤 涼)

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2016年5月1日のニュース