創価大・正義 右肩違和感で今春リーグ戦登板回避へ 監督が明言

[ 2016年5月1日 06:44 ]

<東京国際大・創価大>メガホンを叩いてナインを鼓舞する創価大・田中

東京新大学リーグ 創価大1―7東京国際大

(4月30日 さいたま市川通公園)
 今秋ドラフト最大の目玉、創価大・田中正義投手(4年)が右肩の違和感のため今春リーグ戦登板を回避する方針であることが30日、分かった。

 岸雅司監督が2月に違和感を訴えた田中の右肩の状態について「筋力が落ちて関節が緩くなっている。軽い炎症がある」と明かし「自分の心の中ではどういうふうになっても(春は)投げさせない」と話した。

 田中は23日の共栄大戦で2回無失点ながら緊急降板し、右手中指の爪が割れたことが原因としていた。しかし、この日の東京国際大戦も登板を回避し、「違和感が抜けない」と共栄大戦で肩の違和感が強くなったため降板したと説明した。

 4月5日の杏林大戦は3失点完投したが、関係者によると、7日に都内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けたという。25日には千葉県内の病院で右肩の軽い炎症と診断され、現在はノースローで回復に専念中。今後は右肩周辺の筋力を強化し、緩みを抑えるリハビリに取り組む。創価高で右肩痛のため外野手に転向している田中は「高校は痛みがあったけどいまは強くない。違和感の種類が違う」と話した。

 また、今後の回復次第では、7月の日米大学選手権に出場する大学日本代表入りが見送られる可能性もある。それでも最速156キロを誇る右腕に対するプロの高い評価は変わらず、日本ハムの今成泰章スカウトが「モノはみんな分かっている」とし、ソフトバンクの山本省吾スカウトも「急ぐ気持ちも分かるが、万全に戻すのが先かもしれない。良い投手なのは間違いない」と話した。

 チームは3連敗でリーグ優勝に暗雲が漂い、主将も務める田中は「ふがいない」と唇をかみ、今後については「春に投げられるに越したことはないのでまずはそこを目指す」と前を向いた。 (青木 貴紀)

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2016年5月1日のニュース