マテオ初黒星 得意のスライダー見逃され「クセとかは出ていないと…」

[ 2016年4月17日 07:19 ]

<中・神>9回1死満塁、杉山(左)に逆転サヨナラ2点適時打を打たれるマテオ

セ・リーグ 阪神3―4中日

(4月16日 ナゴヤD)
 目を疑うような光景だった。竜党の歓声と虎党の悲鳴の中、前進守備の中堅・横田の頭上を白球が越えていく。3―2の9回1死満塁。抜群の安定感を誇ってきた阪神の守護神・マテオが、杉山にまさかの逆転サヨナラ二塁打を浴びた。

 「自分としては調子が悪いとは思わなかったけど、こういう結果になってしまった。今日は今日で、また明日から気持ちを切り替えて一生懸命投げたい」

 来日9度目の登板で初黒星。この日は最初から本来の姿ではなかった。先頭のビシエドに右中間二塁打され、続くナニータにはストレートの四球。谷の送りバント失敗で助けられたかと思いきや、堂上にも四球を与えて一打サヨナラの満塁にしてしまった。得意のストライクからボールになるスライダーを見逃される場面が多く「クセとかは出ていないと思う。きょうは見極められただけ」と話したが、今後の「マテオ攻略法」のヒントとなりかねない危険性が出てきた。

 3点リードの8回にはセットアッパーの福原が先頭の杉山への四球をきっかけに2失点。「そこ(四球)が全てです」と唇を噛んだ。これが右腕にとっては今季初失点で、必勝リレーが初崩壊した形となった。7回までの岩貞の快投が報われず。金本監督も「本当にかわいそうだね。アンラッキーというか。まあこれも野球だし、代え時は代え時だったと思うしね」と渋い表情だ。マテオも福原も、すぐに信頼が揺らぐ投手ではないが、この悔しさを早く晴らしたい。 (山添 晴治)

 ▼阪神・香田投手コーチ(マテオについて)きょうは彼らしくなかったね。

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