中日・杉山 自身初サヨナラ打 谷繁監督から耳打ち「吹っ切れた」

[ 2016年4月17日 05:30 ]

<中・神>逆転サヨナラ2点適時二塁打を放ち、ビシエド(右)らに祝福される杉山

セ・リーグ 中日4―3阪神

(4月16日 ナゴヤD)
 ポスト谷繁を狙う中日・杉山が、チーム今季初、自身プロ初のサヨナラ打で試合を決めた。

 「(直球を)はって、打席に入りました。最後に打ててよかった」

 1点を追う9回1死満塁だ。谷繁監督から「この状況でお前が捕手なら内角はあるか。外を思いっきり振ってこい」と耳打ちされて入った打席。「その言葉で吹っ切れました」。虎の守護神マテオの初球、151キロ直球を捉えた打球は中堅手横田の頭上を越えた。適時二塁打で2者が生還。歓喜の輪の中心にいた。

 反省も忘れなかった。「ないだろうと決めつけてしまった」。5回は相手捕手の梅野に盗塁を許したところから3点を失った。「打ったことよりもそこが一番」。今季は桂と併用され「お互いの(先発した試合の)勝敗は気にしています。負けないようにしたい」と闘志むき出し。ヒーローの余韻に浸ることは、全くなかった。

 指揮官は「打ってくれました。いい試合ができた」と打撃には納得顔。連勝で貯金1。セ・リーグでの通算4500勝を最高の形で飾った。 (細川 真里)

 ≪4球団目≫中日は16日の阪神戦5回戦(ナゴヤドーム)に勝ってセ・リーグ通算4500勝を達成した。2リーグ制となった1950年の以降の勝利数で、セの巨人、パの西武、ソフトバンクに続く4球団目。なお球団初年度の36年からの通算は5043勝目。

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