春の珍事?オリ金子 自己ワースト開幕4戦未勝利 摂津に大谷も…

[ 2016年4月17日 09:14 ]

<オ・西>試合中、金子の立つマウンドに強風で砂ぼこりが舞い上がる

パ・リーグ オリックス4―7西武

(4月16日 ほっと神戸)
 オリックス・金子の我慢は実らなかった。4―3で迎えた8回1死満塁。上本への141球目は遊撃手・安達のグラブをはじき、中前へ。同点とされて降板すると、後を受けた塚原が勝ち越し打を浴びる。

 「いいところを狙いすぎている。少しズレてボール球になると自分が苦しくなる。それが多いと自分でも思います」

 苦悩は深い。7回1/38安打7失点で2敗目。先発では自己ワーストの開幕からの4戦未勝利となり、チームの連勝も3で止まった。

 初回に異変があった。先頭の秋山に3連続ボール球。フルカウントまで持ち直したが結局、左中間三塁打を浴びた。鬼崎に四球を与えて無死一、三塁、メヒアの空振り三振の際に重盗を許して先制点を献上。制球力に定評がある右腕には珍しく1つのアウトを取るまで23球を要した。

 「腕を振ろうと思い、それが単純に力みにつながったかも知れません」

 その後は粘りの投球を続けたが、強風の悪条件もあり、最後まで“らしさ”はなかった。

 伊藤が前日15日に出場選手登録抹消され、この日は山崎勝とのバッテリー。先発では12年6月16日中日戦(京セラドーム)以来、シーズンで75試合ぶりに伊藤以外の捕手とコンビを組んだ。「オープン戦では組んだことがあるし、違和感はなかった。リードに僕が応えられなかった」。普段の環境でなくても問題はない。自身の状態を敗因に挙げた。

 12球団の開幕投手で白星がないのはソフトバンク・摂津、日本ハム・大谷、そして金子の3人。「いい意味で開き直ってというか…そういう部分も必要だと思う」。開幕17試合を終えたばかり。投手陣の大黒柱の復調なくして、チームの上位浮上はあり得ない。 (桜井 克也)

 ≪2試合で15失点≫金子(オ)が7回1/3を7失点。前回登板の4月9日ソフトバンク戦で自己最多タイの8失点を喫しており、2試合で15失点は08年と10年にあった13失点を更新するワーストとなった。今季は4試合に先発して0勝2敗。先発で4試合連続勝利なしは13年5~6月にかけての4試合以来で08、09年には6試合のブランクもあったが、初登板からでは15年の2試合を上回り最長。未勝利の先発2連敗も今回が初めてだ。

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