ヤク山田 今季初猛打賞 開幕3連敗巨人にリベンジ「気持ちいい」

[ 2016年4月13日 05:30 ]

<ヤ・巨>3回1死満塁、山田は左前適時打を打つ

セ・リーグ ヤクルト6―2巨人

(4月12日 神宮)
 神宮クラブハウスに引き揚げると、ヤクルト・山田の表情がほころんだ。今季15試合目で初の猛打賞。「今季初かあ。気持ちいいよね。チャンスで点を取る打撃ができた」と声を弾ませた。

 3回に2点目となる左前適時打。5回はバットを折りながら右前に運び最終打席の8回も左前打。「スロースターター」の姿はない。トリプルスリーを達成した昨季、4月までの打率は・269、2本塁打。今季は違う。15試合で無安打はわずか3試合。打率・351、4本塁打と好調をキープしている。二人三脚で一流打者に育てた杉村チーフ打撃コーチはスイングの軌道が常に一定となっていることを挙げた上で「継続している筋力トレーニングの効果もあると思う。打球が力強くなっている」と分析した。

 中心選手の自覚も山田を突き動かしている。3月25日の巨人との開幕戦(東京ドーム)。8回に中越え適時二塁打を放ったが、2度の好機で凡退して敗戦の責任を背負い込んだ。黒星がついた小川と試合後に都内で会食。「僕が打たへんかったから負けた。すいません」と謝る姿に、小川は「おまえのせいじゃないと言いました。そんなこと言うと思わなかった」と驚きを隠せなかった。

 東京に本拠を置く両球団が同じ「TOKYO」のロゴを身につけたユニホームで戦う「TOKYOシリーズ」。開幕3連敗を喫した巨人を本拠地に迎え、今季初めて緑を基調とした特別ユニホームを着用して勝った。最下位からも脱出。昨季14年ぶりのリーグ制覇の立役者となった山田は「まだ始まったばかり。点を取られても取り返す攻撃を続けていけばいい」と力強かった。 (平尾 類)

 ▼ヤクルト・比屋根(1番で今季初先発し、3回に先制の左前適時打を放つなどマルチ安打)チームの勝利に貢献したかった。

 ≪本拠地で安打量産≫山田(ヤ)が今季初の1試合3安打。巨人戦は昨年打率・219と抑えられたが、今季は16打数7安打、打率・438と攻略している。また、山田の年度別打率を神宮と他球場に分けると
 年  神 宮  他球場
12 ・368 ・160
13 ・295 ・273
14 ・357 ・297
15 ・373 ・292
16 ・423 ・290
 過去4シーズンは全て神宮が上。今季も本拠地で安打量産の構えだ。

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