大リーグ ストライクゾーン変更案を議論 コミッショナー明かす

[ 2016年1月27日 05:30 ]

マンフレッド・コミッショナー(AP)

 大リーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナー(57)が25日(日本時間26日)、AP通信社のインタビューに答え、ストライクゾーンを狭める議論を進めていると明かした。

 投高打低の傾向を改善するため。現在、膝頭の下部に設定されている下限を膝頭の上部に上げるかどうかの研究を進めており、「振り返るとストライクゾーンが下に動いてきたという事実が関心を高めていると思う」と話した。

 大リーグの平均防御率は最近5年間で4度も3点台を記録し、昨季はマリナーズの岩隈ら6人(ナショナルズ・シャーザーは2度)が無安打無得点試合を達成。対照的に平均打率は96年の.270から10年以降は2割5分台に落ち込んだ。先週のオーナー会議でも議論されたが、今季から変更するには選手会の合意が必要。関係者によると、労使交渉で話し合われる見通しで、その場合は来年にずれ込むという。

 この変更案について、ジャイアンツの遊撃手クロフォードは「2インチ(約5センチ)の違いは対策を考えるほどではないが、メンタル的に打者を助ける」と歓迎。一方、エンゼルスの守護神ストリートは「打者の二塁打、本塁打、得点の増加をもたらすのは明らかだ」と打者有利となる見方を示した。低めのストライクゾーンが狭まれば、ヤンキースの田中ら低めに変化球を集める投手にとっても影響を与えそうだ。

 ▽ストライクゾーン 打者の肩の上部とユニホームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、膝頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間をいう。

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2016年1月27日のニュース