オコエ、新庄テーマ曲使う!憧れスターと同じ道歩む「絶対この曲」

[ 2016年1月27日 05:38 ]

グラブを頭にかぶり、片膝をついた新庄ポーズを披露するオコエ

 「新庄ロード」を歩みます!楽天のドラフト1位・オコエ瑠偉外野手(18=関東第一)が26日、打席に入る際の登場曲を、Dr.Dre(ドクター・ドレー)の「The Next Episode」に決めた。ラップソングの名曲は、かつてメジャーでも活躍した新庄剛志氏(43)が日本ハム時代に使用。将来的なメジャー挑戦を目標に掲げるオコエは、グラウンド内外で話題を集めた憧れの新庄のようなスター街道を目指す。

 オコエのプロ初打席。本拠地のコボスタ宮城に流れる登場曲は軽快なラップソングだ。

 「小さい頃に見ていて、本当に格好良かった。プロ野球選手になったら絶対、この曲を使いたいと決めていました」

 格好良かったのは新庄剛志氏。憧れの選手の登場曲がヒップホップ界のカリスマ、Dr.Dreの名曲「The Next Episode」だった。日本ハム時代、打席に立つ際に本拠地の札幌ドームで流れ、小学生だったオコエはこの曲を聴くたびに胸を熱くさせて一挙手一投足に見入った。今では同じ中堅を守り、俊足を生かした守備範囲の広さと強肩で甲子園を沸かせたプレースタイルは重なって見える。

 新庄氏とは「因縁」もあり、殺されかけた恐怖体験を披露した。小学校低学年の頃、実家から近い西武ドームで日本ハム戦を観戦中、オコエ少年は睡魔でウトウト。そこに飛んできたのは新庄氏が放ったファウルボールで「1つ後ろの席にボカンって当たりました。危うく殺されかけるところでした」と振り返った。

 将来的なメジャー挑戦を目標にしている18歳は、新庄氏の生きざまを自身にダブらせる。2000年オフ、阪神からメッツ入りを表明した同氏は、世間から無謀な挑戦と揶揄(やゆ)された。しかし、会見の席で「無理だろうと10人中10人は言います。どんどん言ってもらって構わない。あとは僕が取り返すだけなんで」と発言。02年にはジャイアンツで日本人初の満塁本塁打を放ち、ワールドシリーズにも出場した。オコエも高卒野手として難しいと言われる「開幕1軍」を目指しており、この言葉のようにキャンプから猛アピールを続け、夢を現実にする。

 さまざまなパフォーマンスや言動で注目を集めた新庄氏。オコエはそんな姿にも「格好いい。あの人は本当に持っている人」と目を輝かせ、頭にグラブを乗せ、片膝をつく「新庄ポーズ」を決めてみせた。入団会見で自慢の歌声を披露するなど新庄氏のような天性の明るさを持っている。梨田監督はおとなしい選手が多いチームに「選手がもっと派手で良い」とスター性を求めている。一流選手になった暁には、数々のパフォーマンスで「オコエ劇場」が見られるかもしれない。 (徳原 麗奈)

 ▽The Next Episode(ザ・ネクスト・エピソード)米カリフォルニア州出身でヒップホップ界のカリスマ音楽プロデューサーであるDr・Dreが、1999年に発売したセカンドアルバム「2001」に収録。西海岸ヒップホップの代名詞とも言える名曲。

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