新“高貴な藤浪” 今季グラブは紫とエンジの2パターン

[ 2016年1月27日 05:30 ]

今季のグラブのカラーを紫とエンジ色に決めた藤浪

 「最高位カラー」で頂点に立つ! 阪神の藤浪晋太郎投手(21)が4年目シーズンに使用するグラブが決まった。今年は紫とエンジの2パターンを用意。昨年12月下旬にアドバイザリープロスタッフ契約を結んでいるゼット社を訪問し、さらなる飛躍の年にふさわしい“相棒”を選び出した。

 装いも新たに新シーズンに臨む。1、2年目はアマチュア時代から使い慣れた赤と黒を併用し、3年目はネイビーでシーズンを戦い抜いた藤浪。エース格として迎える4年目は、気品漂う新カラーに白羽の矢を立てた。「本人から濃いパープルとエンジ系を使用してみたいと要望があり、提案させてもらいました」と担当者。「日本を代表する投手」を目標に掲げる右腕にとって、これ以上にふさわしい色はない。

 紫には高貴なイメージが漂う。古くは聖徳太子が定めた日本最初の位階制度「冠位十二階」の最高位・大徳が濃紫の位冠だったように、紫は昔から「最高位の色」。仏教でも江戸時代、紫のけさである紫衣を着用するには、天皇の許可を必要としたという。伝統と格式を兼ね備え、猛虎のエースの使うのに、うってつけの色だ。そして一方のエンジは、知的。特に日本では早大など教育機関がイメージカラーに使う例が多い。こちらもクレバーな右腕に、おあつらえ向きと言える。

 色以外の「基本モデルについては昨年から変わっておりません」と担当者。ただ、立体的なギザギザが特徴的だった網部分については「S(晋太郎)F(藤浪)」のマークが入ったバージョンにマイナーチェンジした。

 昨秋に発症した右肩炎症も完治し、29日から始まる沖縄先乗り合同自主トレ期間中に故障後初のブルペンに入る方針。新たな“相棒”も決まり、新シーズンへ向かう準備を着々と整えつつある。(惟任 貴信)

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2016年1月27日のニュース