巨人・長野 阿部の後継ぐ「長」になる 自主トレでリーダー不在

[ 2016年1月6日 05:30 ]

グアムに到着した長野

 巨人・長野が、名実ともに「長」となることを誓った。この日、坂本、村田、岡本らとともに自主トレ先のグアム入り。6年連続となるが、これまでとの大きな違いは、リーダー役だった阿部がいないこと。同じグアムにはいるが、今回は単独自主トレを決めた。

 新選手会長となった31歳は「今までは僕が阿部さんに連れてきてもらって、いろいろ教えてもらった。今度は僕が若い子たちの何か力になれれば」と責任感をにじませた。

 どちらかと言えば、リーダーシップを前面に出すタイプではなかった。昨年12月には阿部からもトークショーで「キャプテンシーや巨人の伝統を背負って引き継ぐ人がいない。チョーさん(長野)は、あんな感じだし…」とダメ出しされた。しかし、今年は2年目で大きな飛躍が期待される岡本も初参加する。「若い選手もいるので、(分からないことは)聞いてもらえれば」と、将来の4番候補の打撃指導も買って出る考えだ。

 そのためには、自分自身も追い込む。「打つこと、守ること、走ること」と走攻守全てをグアムのテーマに掲げた。昨年の自主トレは、14年11月に受けた右肘と右膝の手術の影響で、リハビリに費やした。何とか開幕に間に合わせたが、打率は自己ワーストの・251。「とてもふがいないシーズン」と振り返るだけに、期する思いはある。

 高橋新監督からは「(来季は)長野、坂本、2人でやってくれれば」と2本の軸に期待された。約20日間のグアム自主トレ。長野は南国の地で、体力、技術、そしてリーダーシップも磨く。(グアム・神田 佑)

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2016年1月6日のニュース