興南 ミス続出も“我喜屋マジック”8強 次は「無欲でいきます」

[ 2015年8月16日 18:48 ]

<興南・鳥羽>8回1死三塁、興南・砂川は勝ち越しの左前適時打を放つ

第97回全国高校野球選手権大会3回戦 興南4―3鳥羽

(8月16日 甲子園)
 興南が100年前の優勝校・鳥羽を逆転で下しベスト8に進出した。

 何とも不思議な勝ちだった。2回、タイムリーで2点先制かと思ったら二塁走者が三塁を回ったところでつまずき、本塁憤死で1点止まり。7回は1死二、三塁で仲にスクイズを出したらストライクを空振り。三塁走者がタッチアウトになり、ため息に包まれたあとに、その仲が左翼越えの同点三塁打。投手の比屋根は何度やっても送りバントができず「誰か、比屋根のバント何とかしてください」と我喜屋優監督がお立ち台でお願いするほど。

 それでも途中出場の高良が2安打、二宮も二塁打を放つなど監督の期待に応えた。「準備ができてる選手を使ってるだけ」というが、初戦のサヨナラ打を放った城間は予選を通じて初打席が劇打となった。まさに“我喜屋マジック”。10年の春夏連覇のチームと比較されるが「少し近づいてはきたかな」と指揮官。17日の準々決勝は関東一が相手。「ここまできたら自分たちの野球ができるかどうか。無欲でいきますよ」と静かな闘志を見せていた。

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