日米通算は米国では参考記録扱い イチきっかけに新たな調査も

[ 2015年8月16日 05:30 ]

<カージナルス・マーリンズ>5回、左前打を放ち、一塁へ走るイチロー(AP)
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ナ・リーグ マーリンズ1―3カージナルス

(8月14日 セントルイス)
 マーリンズのイチローの日米通算記録は、これまで同様、米国ではあくまでも「参考記録」扱いだ。

 MLBドットコムなど、主要メディアも「タイ・カッブに並んだ」と報道したが、記録の捉え方は「プロリーグでの安打数」としている。CBCスポーツ(電子版)のマット・スナイダー記者は「日本のプロ野球はとてもいいリーグだが、MLBではない。カッブも同じプロ選手としてならば、マイナーで166安打している」との見解。その上でメジャー3000安打にあと87と迫っていることに言及し「27歳まで米国にいなかったにもかかわらず達成すれば、それは注目すべきこと」とした。

 米野球殿堂の見解も同じ。ブラッド・ホーン・コミュニケーション&エジュケーション担当部長は、イチローが日米通算4000安打を達成した時にも「ピート・ローズ、タイ・カッブに次ぐ3人目の偉業とは見なさない」と話している。ただ「どのリーグでも4000本以上打つのは凄いこと」と敬意を表し、野球殿堂としても、マイナーを含めたプロ選手としての安打数のリサーチも開始している。

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