見逃し三振割合トップはロッテ石川 制球抜群!与四死球率と関連

[ 2015年8月4日 08:40 ]

ロッテの石川

 2ストライクに追い込まれた打者は、基本的にストライクゾーンに近い球は振ってくる。そんな状況でも見逃し三振を奪えるのは、一種の特殊技能だといえる。そこで3日現在で規定投球回に到達している両リーグ31人で、奪三振のうち見逃し三振が占める割合が高い投手を探った。

 トップは2年目の石川(ロ)で37・8%(三振82、見逃し31)。石川は新人だった昨季もちょうど同じ37・8%(111、42)と、両リーグ規定投球回到達者でもっとも高かった。2位は同じロッテの涌井で32・1%(81、26)、3位は塩見(楽)で31・2%(77、24)。上位3傑をパ・リーグの投手が占めた。

 3人の奪三振率はリーグ中位で、見逃し三振の多さとは比例していない。関連性がありそうなのは与四死球率(9イニングあたりの与四死球)で、塩見が1・61でリーグ1位、石川が2・02で2位と上位にランクイン。ゾーンギリギリを突くコントロールが、追い込まれた打者でさえ手が出ない最後の1球を生んでいるのだろう。(記録課・矢吹 大祐)

 ▼ロッテ・石川 今年は内角低めの真っすぐで三振が取れている。空振り三振も気持ちいいけど、振られなければバットに当たることもないので。

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2015年8月4日のニュース