大体大浪商36年ぶり夏の甲子園王手!牛島―ドカベン香川以来

[ 2015年7月30日 05:30 ]

<大産大付・大体大浪商>5回からマウンドに上がった大体大浪商・西田は5イニングを無失点

第97回全国高校野球選手権大阪大会準決勝 大体大浪商3―2大産大付

(7月29日 舞洲)
 春夏合わせて32度の甲子園出場を誇る古豪・大体大浪商が、夏は36年ぶりの甲子園に王手をかけた。1点リードの9回2死一、三塁。最速142キロ右腕・西田が最後の打者を三邪飛に仕留めると、ナインは喜びを爆発させた。就任7年目の四田勝康監督は「ワンチャンスで点を取った。運も実力の一つ」と称えた。

 夏は、牛島和彦氏(スポニチ本紙評論家)、ドカベンの愛称で親しまれた故香川伸行さんのバッテリーを擁した79年を最後に遠ざかっているが、浪商魂は脈々と受け継がれている。グラウンドのブルペンやトレーニングルームには甲子園出場時の記念品やプレート、牛島氏や香川氏らOBの写真、栄光を記した記事などが飾られている。普段から歴史と伝統の重みを実感している。2年生右腕・西田は「昔は強かったと聞きますし、大阪桐蔭や履正社を倒し、大阪から甲子園に行きたかった」と、大体大浪商を選んだ。

 決勝の相手は準々決勝で、優勝候補の大阪桐蔭を倒した大阪偕星学園。「36年ぶりの古豪復活を目指してやってきた」と気合十分の西田が、新たな歴史の扉を開く。(吉仲 博幸)

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2015年7月30日のニュース