巨人オーナー「ストレスある」…借金ターンはV逸11年以来4年ぶり 

[ 2015年7月16日 05:30 ]

<D・巨>7回1死一、二塁、代打・大田の左前打で本塁突入するもタッチアウトの二走・鈴木(右)とベンチの巨人・原監督

セ・リーグ 巨人2-3DeNA

(7月15日 横浜)
 静まり返った三塁側ベンチ裏。巨人・原監督は声のトーンを強めた。「前半戦のような戦い方では到底、我々の目標とするものは達成できない」。今季5度目のサヨナラ負けで首位陥落。借金ターンは前回リーグ優勝を逃した11年以来、4年ぶりの屈辱だ。

 2―2で迎えた9回2死満塁。ロペスの三塁正面への痛烈なゴロが村田を強襲し、左翼へ抜けた(記録は失策)。好守備で何度も救ってきた村田は険しい表情で「何もない。何もないです」と繰り返し、球場を引き揚げた。9回裏から突如、降りだした強い雨について原監督は「あのくらいは大丈夫です」と影響を否定した。先頭打者への四球からピンチを招いた沢村は「大事な場面で使ってもらっている投手としてはやってはいけないこと」と悔やんだ。

 原監督は、試合前に東京都内の読売新聞本社を訪れ、渡辺恒雄最高顧問と白石興二郎オーナーに前半戦を報告した。白石オーナーからは「思い切ってやってくれ」と激励され、さらに「半分は負けているわけだから、そういう点ではチームにも、おまえさんにも、でも私にも、ストレスはあるぞと。これから頑張ろうじゃないか、と」と言葉を掛けられたことを明かした。指揮官は敗戦後「まだ上乗せすることは多く、課題があるという中で後半戦を迎えるということ」と話した。大混戦を抜け出すため、現状といま一度向き合う。 (大林 幹雄)

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