慶応11安打11点6回コールド勝ちも…上田監督「53点」

[ 2015年7月16日 05:30 ]

<慶応・逗葉>ナインに指示を出す上田監督(左)

第97回全国高校野球選手権神奈川大会2回戦 慶応11-1逗葉

(7月15日 相模原)
 慶応を25年間率いてきた上田誠監督は、苦笑いしながらベンチ裏に姿を見せた。11安打11得点で6回コールド勝ちにも「半分よりはちょっといい。53点」とおどけた。

 今年2月、部員たちに今夏限りで監督を退くことを告げた。宮田主将は「チームとして、最後に上田さんを絶対に甲子園に連れて行こうという気持ちでやっている」と特別な夏に臨んだ。「エンジョイベースボール」がモットーの慶応だが、今春県大会準々決勝で東海大相模に敗退し、チームのテーマを「根性」とした。この日の初戦は4番・亀川が犠打を決めるなど泥くさく得点を重ねた。

 上田監督は今春、コーチに就任した元西武作戦兼バッテリーコーチの光山英和氏とともにチームを鍛え上げてきた。「ただの英語教師が野球の面倒を見ているだけ」と笑ったが、最後の教え子たちと7年ぶりの頂点だけを見据えている。(川島 毅洋)

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2015年7月16日のニュース