広島 3連敗も…菊池のタイムリーで34イニングぶり得点

[ 2015年7月15日 05:30 ]

<神・広>7回表2死一、三塁、菊池は左前適時打を放つ

セ・リーグ 広島2―5阪神

(7月14日 甲子園)
 トンネル脱出の光は見えた! 広島は14日の阪神戦(甲子園)で3連敗を喫したが、菊池涼介内野手(25)が7回に適時打を放ち、連続無得点イニングを「33」でストップした。15日は球宴前ラストとなる阪神戦。スカッと白星を手にして、リーグ後半戦につなげる。

 3連敗で借金「5」。球宴前に借金完済どころか膨れ上がる一方となったが、それでも希望が見える敗戦だった。光をもたらしたのは菊池だ。

 「執念を持って打席に入った」

 5点を追う7回だった。2死から代打・堂林が中前打で出塁。続く丸は一塁失策で一、三塁となり、得点機を拡げた。そして菊池がカウント1―1からの138キロ直球に食らいついて、左前適時打。10日の中日戦(ナゴヤドーム)の4回から始まった連続無得点イニングを「33」で止める大きな一撃となった。重苦しい雰囲気を一掃した8回には、1死二塁から代打・松山が中前適時打で3点差。最後まで諦めない姿勢を示し、阪神を慌てさせた。緒方監督は「光が見えた? そのまま(原稿を)出しておけ」と多くを語らなかったが、永田総合コーチは「あすにつながる」と得点欠乏症脱却への手応えを口にした。

 もちろん、選手も首脳陣も無得点をストップさせただけで満足するつもりはない。「悔しい。勝ちたかった…」と唇を噛んだのは菊池。5失点目は自らの失策が絡んだだけに笑顔はない。「(得点は)取れるところで取らないと。その後も1点入ったし…」。序盤に3度も得点圏に走者を進めながら無得点に終わったことも反省材料とした。永田総合コーチも「自分のやるべきことをやってくれれば」と、もう一度足下を見つめ直す必要性を強調した。

 15日は球宴前ラストの1戦。菊池は「みんな、攻めの気持ちを持っている。結果が付いてきていないだけ。だから一つの敗戦でどうこうではない。また次です、次!」と前を向いた。首位・巨人とは2・5差。後半戦へ勢いを付けるためにも、つかんだキッカケを逃さないためにも、4試合ぶりの白星は譲れない。 (飯間 健)

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2015年7月15日のニュース