相次ぐ事故の影響か…ファンが球場内にネット設置求める集団訴訟

[ 2015年7月14日 15:13 ]

女性ファンに折れたバットが直撃して医療スタッフにより運び出される (AP)
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 米メディアは13日、アスレチックスのシーズンチケットを持つファンが連邦裁判所に対して球場にファウルボールや飛んでくるバットから観客を守るため、ネットの設置を求める集団訴訟を起こしたことを伝えた。

 日本と違い、内野席にネットが張られていない大リーグでは今季、観客席まで飛んできた折れたバットが女性ファンに直撃して重傷を負う事故が発生し、今月に入っても2件立て続けに鋭いファウルボールがファンを襲い、病院搬送されるアクシデントが起こっていた。

 北米プロアイスホッケー、NHLでは02年に試合中にパックがファンの頭部を直撃し、頭蓋骨骨折で死亡するという事故も起こっているが、NHLはその後、全アリーナのゴール後方にネット設置を義務づけた。

 この訴訟を受け、大リーグ機構は「球場を訪れるファンが安全に試合を観戦してもらうことが我々の最優先課題」という旨の声明を発表。現在、この件に関して各球団や選手会と話し合いを進めているという。一部の選手からも「ネットが必要では」との声も上がっているこの安全問題。今後の動向が注目される。

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