ゴメス&マートン 宿舎ホテル停電で“前人未踏”30階超上った

[ 2015年7月14日 07:02 ]

阪神のゴメス(右)とマートン

 前半戦も残り2試合を残すだけ。セ・リーグは史上まれに見る大混戦となっており何とか貯金を残してシーズンを折り返したいところ。上昇気流に乗ってき阪神のた両助っ人への期待は自然と高まる。

 ゴメスは7月に入って無安打はわずかに1試合で、現在、8試合連続安打中。11試合で42打数15安打の打率・357、3本塁打、3打点。加えて、前回広島と対戦した6月23、24日の2連戦では8打数4安打、1本塁打と打ちまくった。

 マートンはG砲を超える9試合連続安打中。7月は11試合で43打数15安打の打率・349、2本塁打、7打点。きょう13日に予告先発された野村を6月24日の対戦では2打数2安打と打ち込んだ。オマリー打撃コーチ補佐も両者について「いろいろとトライしてきた中で、だんだん調子を上げてきた。2試合とも活躍してくれると思うよ」と太鼓判を押す。

 活躍を暗示するかのような出来事が前日12日の巨人戦(東京ドーム)の後に起きていた。試合終了直前に都内のチーム宿舎が停電に見舞われた。館内は15分ほどで復旧したもののエレベーターは安全確認作業もあり約1時間、停止を余儀なくされた。選手らが球場で待機する中、助っ人コンビは、なんと階段で自室まで上がることを選択したのだ。宿泊階は30階を超えており段数にすると約900段。これを汗だくになりながらも見事に上り切ったのだ。

 宿舎の関係者も「点検作業で10階までなら上ったことがあるけれど…。(今までに、そんな上まで上がった人は)たぶん誰もおられないんじゃないですか」と驚嘆した。“前人未踏”の快挙を成し遂げたGM砲なら、残り2戦の活躍はもちろん、「混セ」の頂点までチームを導いてくれるはずだ。 (久林 幸平)

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2015年7月14日のニュース