際立つ広島・丸の「延長力」 断トツ延長回打率.485

[ 2015年7月14日 10:57 ]

広島の丸

 同点で突入する延長戦では、1本の安打が勝敗を大きく左右する。そんな緊迫した状況に強い打者は誰か。そこで延長10~12回の通算打率を、通算2000打数以上の現役打者76人で調査した。

 他を大きく引き離してトップに立ったのが丸(広)で、33打数16安打の打率・485。12日の中日戦でも11回に高橋聡から中前打を放ち、得点には結びつかなかったもののチャンスをつくった。2位は福留(神)で・407、3位は陽岱鋼(ヨウダイカン)(日)で・406。4位の鳥谷(神)、5位の藤田(楽)までが打率4割以上となった。とはいえ、2位以下は僅差で、丸の数字が突出している。

 広島は昨季の延長戦で11勝3敗2分けと、延長戦勝利の球団シーズン記録を更新。丸は11打数7安打、打率・636と驚異的な成績を残した。今季も丸は延長回に7打数3安打と打っているものの、チームは2勝7敗1分けと昨季とは逆に苦戦している。今後疲労がたまる夏場の持久戦には、丸の「延長力」が欠かせないだろう。 (記録課・矢吹 大祐)

◇通算延長回打率10傑◇
 
順位 延長回打率 打者 所属  打数 安打[本]通算打率
(1) .485  丸 (広) 33 16 2 .269
(2) .407 福 留(神) 86 35 7 .294
(3) .406 陽岱鋼(日) 32 13 1 .268
(4) .402 鳥 谷(神)102 41 6 .284
(5) .400 藤 田(楽) 35 14 0 .274
(6) .383 田 中(日) 60 23 2 .286
(7) .382 ブランコ(オ)34 13 3 .276
(8) .375 川 端(ヤ) 32 12 0 .296
(9) .367 坂 口(オ) 60 22 0 .277
(10).356 長 野(巨) 45 16 2 .292

 ※2000打数以上の現役76人

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