ヤク新垣「長かった」2カ月ぶり今季2勝目 首位巨人に2・5差

[ 2015年6月11日 05:30 ]

<オ・ヤ>6回1/32失点で2勝目を挙げ、声援に応える新垣

交流戦 ヤクルト3-2オリックス

(6月10日 京セラD)
 ゲームセットの瞬間、ヤクルト・新垣は胸に手を当て安どの笑みをこぼした。「長かった。2勝目できました」。今季初登板だった4月9日中日戦(神宮)以来の喜びに浸った。

 今季初めての中村とのバッテリーで、初回から飛ばした。力強い直球主体。「原点に戻れた」と直球が走ったことで変化球も生きた。7回こそT―岡田に2ランを浴び降板したが、高津投手コーチを「きょうの投球ならなかなか塁に出るのは難しい。本塁打1本で抑えたので十分いい投球」と言わせる内容だった。

 6試合勝ち星から見放されていたが、大崩れした試合はなく「悪い状態ではなかったし、監督が使ってくれているので自信を持つことができた」と腐ることはなかった。5月下旬のソフトバンク戦には登板機会こそなかったが、12年間を過ごしたヤフオクドームをヤクルトの一員として訪れた。王貞治ソフトバンク球団会長から「おまえは優しいから気持ちを出していけ」と声を掛けられ、目の前の一戦に挑む気持ちを再確認した。

 今季2度目の4連勝で、4位ながら首位の巨人とは2・5差に迫った。勢いを取り戻したツバメ軍団の、1カ月ぶりの借金完済は目前だ。

 ▼ヤクルト・中村(新垣を好リード。2回に先制の中前適時打とバットでも援護)シンプルに、いい球があるので直球で押そうと思った。直球と分かっていても相手打者は仕留められていなかった。

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2015年6月11日のニュース