左翼・青木も「緊張した」 ジ軍新人右腕がノーヒッター

[ 2015年6月11日 05:30 ]

<メッツ・ジャイアンツ>ノーヒットノーランを達成したヘストン(中央)は仲間と歓喜の抱擁(AP)

ナ・リーグ ジャイアンツ5―0メッツ

(6月9日 ニューヨーク)
 ジャイアンツの27歳右腕へストンがメッツ戦で、今季メジャー初のノーヒットノーランを記録した。「終わった瞬間は、どうしたらいいか分からなかった。一生忘れられない、素晴らしい出来事だ」。

 145キロ前後の動く直球と、落差の大きなカーブが武器。3死球を与えたが110球を丁寧に投げ、自己最多の11奪三振、内野ゴロ14、外野フライ2の内容だった。

 メジャーデビューの昨季は3試合で計5回1/3を投げただけで、新人扱い。13度目の先発で、球団史上3人目の新人による無安打無得点試合。ブルース・ボウチー監督は「みるみる成長している」と、開幕直後に故障で離脱したピービの代役だった遅咲きルーキーを絶賛した。

 「飛行機の中でも打者の研究をしている熱心なタイプ」。そうヘストンを評した青木は2安打1得点をマークし、左翼で快挙の瞬間を迎えた。ヤクルト時代の06年にガトームソンのノーヒッターを中堅で見届けているが「最終回は緊張した」と興奮しきりだ。8回2死から左前への打球は一塁走者のヘストンが二塁封殺され、レフトゴロとなったが「あれは厄よけ。あの(幻の)ヒット1本で、彼がノーヒットノーランできたと思えばいい」とうれしそうだった。

 ◆クリス・ヘストン 1988年4月10日、フロリダ州生まれの27歳。東カロライナ大から09年ドラフト12巡目(全体357番目)で指名されジャイアンツに入団。14年9月13日のドジャース戦でメジャーデビュー。通算成績は15試合で6勝4敗、防御率3.86。1メートル91、88キロ。右投げ右打ち。

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