遅咲きの和田、2000安打に感慨「よくここまで来られた」

[ 2015年6月11日 21:58 ]

<ロ・中>2回表2死一塁から2000本安打達成の和田に花束を渡す谷繁監督

交流戦 中日6―0ロッテ

(6月11日 QVCマリン)
 史上最年長となる42歳11カ月で2000安打に到達した中日の和田一浩外野手は「まさかこの数字に到達できるとはプロ入った頃思っていなかったので、そういう意味ではよくここまで来られたかなとは思っています」とホッとした表情で記録を振り返った。

 初回、2回と2打席連続で安打を放ちあっさり記録達成。「いつも通りのゲームみたいな感じで入ることができました」と自然体で臨んだことを強調した。

 大学卒で社会人を経てプロ入りした選手の2000安打はヤクルトで活躍した古田敦也、宮本慎也に続き3人目。捕手として入団したものの、伊東勤(現ロッテ監督)、中嶋聡の陰に隠れ出場機会に恵まれず。外野手、指名打者としてレギュラーをつかんだのはプロ6年目、30歳になる02年だった。

 この年を終えた時点でプロ通算289安打。そこから13年間で1700本以上の安打を積み上げて大台を突破した。長い下積みを経ているだけに「ようやくたどりついた」という気持ちは強い。最年長での到達については「そんなに喜ばしいことじゃないかなと思うんですけどね」と照れ笑い。それでも「自分なりに精いっぱいやってきて、この歳までこられたのかなと思っています」と胸を張った。

 昨年8月に死球で右手を骨折した影響で出遅れたが、間もなく43歳を迎えるベテランはまだまだ主軸を担う力はある。「自分では体が強いつもりはあったんですが、ボロが出てきたのかなという葛藤はすごくあったんですけども。なんとか今年もう少し乗り切ってやっていきたいなと思っています」と今後も安打を積み重ねることを誓った。

 和田は県岐阜商高から東北福祉大、神戸製鋼を経て97年にドラフト4位で西武に入団。2005年に首位打者を獲得した。08年からフリーエージェント(FA)で移籍した中日でプレー。10年にはリーグ最優秀選手に輝いた。

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