1ゲーム差に3チームの大混戦!DeNA 三嶋で2位浮上、4月勝ち越し

[ 2015年5月1日 05:52 ]

<広・D>三嶋は8回無失点で2勝目を挙げ、ファンの声援に応える

セ・リーグ DeNA1-0広島

(4月30日 マツダ)
 充実した表情の中に本音ものぞかせた。9回2死一、三塁でDeNA・三嶋に打席が巡り、代打を送られ「1―0で完封が見えていたので、欲を言えば最後まで投げたかった」と悔しがった。それでも野村との息詰まる投手戦を制し、8回2安打無失点で今季2勝目。

 4月19日の前回から間隔が空き「中10日を空けてもらい申し訳ない。結果を出したかった」と振り返った。

 ストライク先行で打者25人に対し、2ボールにしたのは2回のシアーホルツのみ。スライダー、チェンジアップが低めに制球され、最速147キロ直球で押し込んだ。4回1死まで完全投球。二塁すら踏ませなかった。

 開幕投手を務めた昨季は1勝2敗、防御率10・88。フォームを崩し、24回0/3で14四球と制球難に苦しんだ。今年2月から投げ込みの後、スローモーションでシャドーピッチングが日課になった。導入を助言した篠原投手コーチが現役時代に取り入れた練習法。女子プロゴルファー・宮里藍がスイングの軌道、体の使い方を確認するためにスローモーションの素振りを繰り返していたのを映像で見たのがきっかけだった。「ゆっくり投げると、体がどう連動しているのか確認できる」と三嶋。119球を投げ、バランスのいいフォームは最後まで崩れなかった。

 3、4月を勝ち越して終えるのは07年以来8年ぶり。貯金2で2位浮上した。先発が駒不足の中、昨年期待を裏切った三嶋の復調は大きい。中畑監督も「試合としては最高」とご満悦だった。

 ≪24年ぶり≫セ・リーグは首位巨人と同率2位のDeNA、ヤクルトが1ゲーム差。4月終了時にセの上位3チームが1ゲーム差内に収まったのは91年に
球団 勝―敗 分 勝 差
大洋10―7 1  ― 
広島 8―7 1 1・0
ヤク 9―8 1 0・0
 とひしめいて以来24年ぶり。

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