正妻はオレ!炭谷「神主打法」で強化 指揮官命名「コチアイ」

[ 2015年2月4日 05:30 ]

ヘッドを一回倒すフォームで打撃練習する炭谷

 南国で「神主打法」に生まれ変わった。フリー打撃。打撃強化に取り組む西武・炭谷が、落合博満氏(現中日GM)ばりの打撃フォームで快音を響かせた。「差し込まれないよう、タイミングを合わせるため。調子の良かった秋季キャンプより、もっと良くなる方法を探した」。FA権を行使せず残留した正捕手が、変身の経緯を明かした。

 神主がおはらいをするかのように、バットを体の正面に出してゆったりと構える。落合氏の代名詞とも言える打撃フォームだ。「これまでは力ずくで打っていた」という炭谷は右手の力を抜いたまま、バットのヘッドを水平より下に落とした。そして「ヘッドの重さを感じて、バットをしならせるイメージ」と説明。それを忠実に実践して、この日もヒット性の当たりを連発した。見守った田辺監督は、落合氏より細身な炭谷になぞらえ「コチアイ」打法と命名した。

 2年目捕手・森にスタメンマスクを譲る気はない。昨季は12球団トップの盗塁阻止率・444を誇りながら、打率は・202。これまで城島健司氏やソフトバンク・松田のマネをしたこともあるが結果は出ず、試行錯誤を重ね、「落合博満」にたどり着いた。

 宮地打撃コーチは「落合さんのマネじゃない。リラックスして、コンパクトに振り抜くフォームを求めた。継続してほしい」と期待。さらに神主打法だけに「実戦で結果が出るかは、神のみぞ知る」と付け加えた。強肩捕手にとって打撃に磨きがかかれば、まさに「鬼に金棒」。「優勝するために西武に残った」という炭谷は、一心不乱にバットを振り続ける。 

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