開幕へ前進!金子、変化球解禁していた…右肘の回復「順調」

[ 2015年2月4日 09:22 ]

マウンドプレートに足を乗せる金子

 昨年11月29日に右肘の手術を受け、リハビリ中のオリックス金子千尋投手(31)が、すでに変化球を解禁していたことが分かった。金子はキャンプインから3日連続でキャッチボールを行っていたが、その中で肘に負担の少ないシンカー系の球をまぜており、報告を受けた高山投手コーチは「順調に来ている証拠」と胸をなで下ろした。

 キャッチボールとはいえ大きな意味がある。昨年までキャンプやシーズン中も極力ブルペン入りせず、「力まずに投げられる」とキャッチボールで球筋や投球フォームを確認するのが金子流。その中で変化球を解禁したことはステップが1つ上がった証拠でもある。

 これまでリハビリについては「肘がどういう状態なのか、その日その日で確かめながらやりたい」と慎重だったが、この日は50メートル超の遠投に加えて、最後は投球間隔の18・44メートルに近い距離で力強い球を投げ込むまでに回復しており、周囲を安心させた。

 森脇監督からはすでに、昨季最終戦となった10月14日のCS第3戦終了直後に、開幕投手に指名されている。金子自身はこだわらない姿勢を見せていたが、そこに向けても一歩前進した形。高山コーチも「手術と言ってもクリーニング手術で、以前の経験もある。全く心配していない」と信頼している。現状、ブルペン入りなどの日程は未定のようだが、順調なのは間違いなく、今後は全球種を試すことになる。

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