「元・回文芸人記者」が見るキャンプ ロッテ編「大地 行け行け 1位だ」

[ 2015年2月4日 08:18 ]

イラストを手に「1位ポーズ」をとるロッテ鈴木大地

 ロッテ・鈴木大地を見ると、思わず叫びたくなる。「大地 行け行け!!1位だ」。チームでただ一人、2年連続で全144試合に出場した球団の顔。今季も主将を務めるとあれば、責任感は強いはず。「シーズンの最後まで試合をしたい。厳しいゲームを取っていくのが大事」。熱く語る、その表情と気迫に圧倒された。

 鈴木が誇る「1位」といえば、13年にマークした年間11三塁打。50年の呉昌征、05年の西岡剛と並び球団最多記録だ。昨季の盗塁数は7。それでも三塁打はリーグ2位の7個。秘けつを問うと、「三塁打はたまたまいいところに飛んだだけ。でも、点を取る確率が高くなるのはいいと思う」と謙虚に話した。チームの昨季の総得点はリーグ5位の556。得点力を上げるためには、「三塁打要るんさ(回文)」。

 昨季は12年ぶりとなる開幕5連敗を喫したが、「スタートダッシュしたい」と気合十分。88年ソウル五輪100メートル背泳ぎ金メダルの鈴木大地氏(現日本水泳連盟会長)とは同姓同名。三塁打量産で「バサロスタート」のような開幕ダッシュ、期待しています。話は変わるが、「背泳ぎ」という言葉にはついつい過剰反応してしまう。「背泳は(はいえいは)」という5文字は、回文の折り返し地点にぴったり。あくまで、「余談だよ(回文)」。

 ▼回文とは 「竹やぶ焼けた(たけやぶやけた)」「確かに貸した(たしかにかした)」など、普通に読んでも、逆さから読んでも同じになり、意味が通じる文のこと。言葉遊びの一種。

 ≪まだまだあるロッテ回文≫
 ▽「涌井で行くわ」(わくいでいくわ) 昨季まで5年連続で開幕投手を務めた成瀬がFAでヤクルトに移籍し、開幕投手は涌井で行く?西武では08年から5年連続で大役を務めた右腕に注目だ。

 ◆渡辺 剛太(わたなべ・ごうた)1980年(昭55)10月27日、東京都墨田区生まれの34歳。横浜国大在学中の03年1月に唐沢拓磨とお笑いコンビ「レム色」を結成。04、05年に「M―1グランプリ」準決勝進出。ネタ本も出版したが、08年3月に解散。09年4月にスポニチ入社。東京本社編集センター、福島支局勤務を経て、昨年10月にスポーツ部の野球担当になった。

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