井口６連敗脱出打！一夜で４位奪回「もっと上目指さないと」

＜西・ロ＞７回１死ニ、三塁　井口は左中間へ逆転の適時二塁打を放ち、ベース上でガッツポーズ

パ・リーグ ロッテ７－６西武

（7月10日 西武Ｄ）
　チーム最年長３９歳のベテランの一振りで、ロッテが連敗を６で止めた。１点を追う７回１死二、三塁で、井口が直球で押すボウデンが投じた６球目を叩き、左中間を破る逆転の適時二塁打。「直球をしっかり引っ張っていこうという意識だった」と胸を張った。

　この日の試合前には選手間ミーティングを開き、井口は後輩たちに「とにかく上を向こう」と声を掛けた。自身は５月中旬から右手中指、薬指、小指の痛みを抱えたままで、握りこぶしがつくれない。さらに、２日のソフトバンク戦（ヤフオクドーム）で右すねに受けた死球の腫れも引いていない状態で、この日も病院から球場入りしたが、「試合になったら（ケガは）関係ない」。西武に譲った４位を一夜にして取り返し、「もっともっと上を目指していかないと」と目をぎらつかせた。

　５点差をひっくり返しての連敗脱出に、伊東監督も「みんなが一つになれた。勝つことが何よりの薬だし、こういう野球を続けてほしい」と願うような口ぶりだった。