松坂 先発で242日ぶりの白星!中継ぎ経験生かした

[ 2014年5月27日 05:30 ]

<メッツ・ダイヤモンドバックス>ダブルヘッダー第2試合に今季初先発し、6回を3安打2失点で2勝目を挙げたメッツ・松坂

ナ・リーグ メッツ4―2ダイヤモンドバックス

(5月25日 ニューヨーク)
 メッツの松坂大輔投手(33)が25日(日本時間26日)、ダイヤモンドバックスとのダブルヘッダー第2試合で今季初先発し、6回を3安打2失点で2勝目を挙げた。先発では昨年9月25日以来、242日ぶりの白星。2回には自ら左前適時打を放った。同日は松坂を含む日本投手3人が同時先発し、ヤンキースの田中将大投手(25)は、ホワイトソックス戦で6回2/3を1失点で7勝目。マリナーズの岩隈久志投手(33)は、アストロズ戦に7回4失点で今季初黒星を喫し、3投手で「2勝1敗」だった。

 真っさらなマウンド、打席からの景色。松坂が待ち望んだ舞台だった。最大の見せ場は2点を先制された直後の攻撃。2回2死一、二塁の打席で巡ってきた。

 「チャンスだし、何が何でも打ちたかった。外の真っすぐしか来ない、と思っていた」

 1ストライクからの2球目は読みとは違う内角への92マイル(約148キロ)ツーシーム。バットを折られながらも、打球は遊撃手の頭を越える左前適時打。チーム初得点で反撃ののろしを上げ「ヒットぐらいなら簡単に打てるもんですね」とおどけた。

 打撃からリズムをつくり、マウンドで勢いづいた。3回以降は1安打に抑えるほぼ完璧な内容。圧巻は昨季ナ・リーグの本塁打、打点の2冠王・ゴールドシュミットとの2打席だ。3回2死二塁でスライダーで三振を奪い、6回1死は外角低めカットボールで2打席連続空振り三振。「一番警戒していた打者なので。彼の時はうまく攻められた」と胸を張った。6回無死二塁、松坂への代打に送られたテハダが勝ち越し左前適時打を放ち、先発として大きな1勝をつかんだ。

 23日の同カードが雨天ノーゲームとなり、ダブルヘッダーが組まれたことで急きょ巡ってきた先発マウンド。中継ぎで今季2ホールド目を挙げた22日のドジャース戦から中2日。さらにこの日の第2試合は、第1試合終了後わずか25分で始まった。ブルペンで約20球の急ごしらえでの登板。だが、ここで中継ぎでの経験が生きた。「中継ぎで(肩を)早くつくったり。それがあったから大丈夫だったかな。ルーキーじゃない、いろいろ経験しているので慌てることはなかった。難しく考えずに先発の準備をしたつもり」と振り返った。

 ただ、テリー・コリンズ監督は今後の起用法について「中継ぎとしての存在価値が高い。現時点では(先発は)ない」とし、松坂自身も「3日後には(救援として)ブルペンに入っていると思う」と話した。中継ぎとして働きながら、先発としても示した存在感。難しい役回りをこなせるのも、メジャー8年目のキャリアがなせる業だ。

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