野球部の暴行で骨折…元部員が延岡学園を提訴

[ 2014年3月25日 18:09 ]

 昨夏の甲子園で準優勝した延岡学園高(宮崎県延岡市)の野球部で上級生に暴行され骨折したとして、1年生の元部員と父親が、学校法人延岡学園と暴行した部員に総額597万円の損害賠償を求め、熊本地裁に提訴したことが25日分かった。元部員は熊本市出身。

 訴状によると、昨年10月9日夜、野球部の室内練習場で、2年生部員が「あいさつが気に入らない」と元部員の後頭部を木製バットでたたいたり、顔を殴ったり蹴ったりした。元部員は鼻を骨折するなど3週間のけがをし、転校した。

 元部員と父親は「野球部では下級生への暴力が常態化していたが、対策を取らず傷害事件につながった」と学校の責任を指摘。延岡学園高は「治療費は支払うが、いくつか事実に食い違いがあるので裁判で主張していく」としている。

 暴行した部員は昨年11月に傷害容疑で書類送検され、宮崎地検が家裁送致した。野球部は日本高野連から厳重注意処分を受けた。

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2014年3月25日のニュース