龍谷大平安、序盤で9アウト中7個フライアウトも一転17安打猛攻

[ 2014年3月25日 16:58 ]

<大島・龍谷大平安>3回、先制本塁打を放ちナインに迎えられる龍谷大平安・元氏

第86回選抜高校野球大会1回戦 龍谷大平安16―2大島

(3月25日 甲子園)
 先発全員安打となる17安打を放っての大勝スタート。だが、龍谷大平安(京都)の原田監督は「甲子園の雰囲気に思いっきり飲まれましたね」と両チーム合わせて28安打が飛び交った初戦を苦笑いまじりで振り返った。

 龍谷大平安は春夏合わせて70回目の出場。その一方で、対戦相手の大島(鹿児島)は21世紀枠で春夏通じての甲子園初出場だ。実績では「格上」だが、名門校とはいえ、初戦の緊張からエンジンがかかるまでに時間を要した。3者凡退に終わった2回の攻撃で全員がフライを打ち上げたように、序盤の3回までに9つのアウト中7個がフライ。「一番やってはいけない」という指揮官が断じた内容の悪さを露呈してしまった。それでも、2本の本塁打などで5回までに4―1とリード。「絶対にフライは打つな」「低い打球を打ちなさい」との指示が生きた後半は持ち前の打撃力を発揮し、計16点をもぎ取った。

 1―1で迎えた5回1死満塁のピンチで2番手として登板したエースの中田は「緊張しましたが、僕がしっかりしないと、と奮い立った」と無失点でピシャリ。「けん制で最初のアウトを取ったのが大きかった。練習が実戦、実戦が練習という自分たちがしてきたことを出せた」と胸を張った。

 5回に2ランを放つなど4打点と大活躍の6番・常は「2ランは気持ち良かった。自分では入るかな?と思っていたが、スタンドがわっと沸いて入ったと分かった。うれしかった」と素直に喜びを口にしていた。

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