関東第一「執念」逆転勝ち 臼井V2点三塁打、8回一挙4点

[ 2014年3月25日 05:30 ]

<関東第一・美里工>8回2死一、三塁、臼井は左越えに勝ち越しの2点適時三塁打を放つ

第86回選抜高校野球大会1回戦 関東第一4―2美里工

(3月24日 甲子園)
 生みの苦しみから、ようやく解放された。関東第一は2点を追う8回2死満塁。主将の五十嵐が「自分たちの執念」と言った打球は右前に落ちた。同点2点打。なおも一、三塁で途中出場の次打者・臼井が続いた。左翼フェンスを直撃する勝ち越しの2点三塁打だ。

 「夢のようで実感が湧かない。こんな良い舞台で打てて幸せ」。毎回のように走者を出しながら点を奪えない。それでも美里工の伊波に7回までに106球を投げさせた。7回に代打で四球を選んだ臼井は「球が浮いてきた」と分析。だから甘く入った直球に反応できた。がっちりした体格に加え、ゴリラのような風貌で愛称は「ドンキー」。打撃不振で2年の森山にレギュラーを奪われた背番号9は大舞台で先輩の意地をみせた。米沢貴光監督は「選手は諦めずに気持ちを強く持ってやってくれた」とナインを頼もしげに見つめた。

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