野茂氏「あまり仲良くなかったので…可能性低いと思っていた」

[ 2014年1月17日 19:34 ]

野球殿堂入りが決まり、記者会見する野茂英雄氏

野球殿堂入り

 ジャケット姿の野茂氏は時折、控えめな笑みを浮かべ、静かな声で喜びを語った。

 ―殿堂入りの感想は。

 「驚いた。投票する人が記者ということで、現役時代から、あまり仲良くなかったので。米国の殿堂も入れず、日本でも可能性は低いと思っていた。支えてくれた一人一人にお礼が言いたい」

 ―現役での思い出は。

 「近鉄1年目の初勝利と、メジャーでの初登板が一番の思い出です。初勝利は(当時監督の)仰木さんの誕生日で、一つ勝ってチームの一員になれた。メジャーは自分でやりたいと決め、自分で行動して、夢がかなった日だったので忘れがたい」

 ―今後、どのように球界と関わっていくか。

 「今も活動しているが、アマ野球の盛り上がりがプロにつながると僕は思う。いい選手がプロに行けるように、アマに携わっていきたい」

 ―プロで監督などは。

 「今のところはない」

 ―日本と米国の野球を近づけた功績について。

 「僕があの時メジャーに行かなくても、今のような時代が来たと思う」

 ―殿堂入りが発表された1月17日は阪神大震災が起きた日。メジャー1年目だった。

 「自分のことで必死で(当時は)震災のことは頭になかった。でもプロとしてプレーで被災された方にいい影響を与えていたのなら、うれしい」

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2014年1月17日のニュース