俊介、大和に宣戦布告!「後半戦のような打撃できれば勝負できる」

[ 2013年11月27日 09:13 ]

契約更改を終え、笑顔で会見する阪神・俊介

 阪神の俊介外野手(26)、渡辺亮投手(31)、新井良太内野手(30)が26日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3選手ともに一発サインした。入団4年目の俊介は今季119試合に出場。自己最高の打率・292をマークするなど打撃での貢献度を評価されて1300万円アップの2800万円で更改した。「後半戦のような打撃ができれば、大和と勝負できると思っている」。ポジション奪取を狙う伏兵がレギュラー最有力候補の大和に早くも“宣戦布告”した。

 俊介はつかんだ自信を前面に押し出して言い切った。「センターで勝負したい。後半戦のような打撃ができれば、大和とも勝負ができる」。ライバル視する具体名まで口にして来季の定位置争いに名乗りを上げた。

 プロ4年目の今季は開幕から一度も1軍を外れることなく1年間を過ごした。216打席も56安打も自己最多を記録。特に大和が右手中指骨折で戦列を離れた8月下旬以降は「2番・中堅」の代役を任され、代役にとどまらない存在感を示した。

 「成績は今までで一番よかった。手応えのあるシーズンだった。悔いが残るのは前半戦は出られなかったこと。そこだけ。来年は年間通して出られるようにしたい。レギュラーで出たい」

 力強い誓いだった。思えば、1年前の同じ席では沈んでいた。暗闇の中で光りを探し、契約交渉では球団に背番号の変更も申し出た。

 単なる変更ではなかった。入団時から付けてきた7番を新加入した西岡に譲り、代わって40番を付けることが一度は決まっていた。球団発表を差し戻す異例の申し出だった。「もうちょっと大きい番号を、と思って。それくらいしないと変われない」。当時の空き番号で最も大きかった68番を背負って再出発を期し、反攻の手がかりをつかんだ。迷いはない。「この番号で来季もやらせてもらいます」と晴れやかな顔が浮かんだ。

 「キャンプでも打撃でシーズン中と違うことにも取り組んだ。すぐには結果は出ないけど、もう少しいろいろやっていきたい。いま以上に力を付けたい。守備もそう。走塁でも大和と盗塁の数が10個以上も差がある(今季8盗塁に対して大和は19盗塁)。埋められるようにやっていきたい」

 2年連続の減額を経て来季の推定年俸も自己最高の2800万円へ反転させた。大和とは同じ1987年生まれの26歳。好敵手と認めても後塵(こうじん)を拝する気もない。「2月から全力で行けるように体を作っていく」。熱い正中堅手争いを見据えた。

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2013年11月27日のニュース