マートン結局残留 シーズン中の不満もオマリー氏“聞き役”に

[ 2013年11月27日 05:30 ]

オマリー氏(左)と握手するマートン

 阪神は26日、マット・マートン外野手(32)と米国テネシー州ナッシュビルで、来季350万ドル(約3億5500万円)の単年契約を結んだと発表した。

 「日本での5年目を再び阪神でプレーできることに大きな喜びがある。このチームで優勝を勝ち取りたい」

 来日4年目の今季は143試合で打率・314の178安打をかっ飛ばし、自身3度目となる最多安打のタイトルを手に入れた。球団側はあらためてその打力を評価し、今季の300万ドルから50万ドルの増額を提示。帰国する際に「日本に来る前よりはいいプレーができると思う」とメジャー復帰をほのめかすこともあったが、最後は阪神残留で決着をみた。

 「今年は悔しいシーズンだった。オマリー・コーチは03年の優勝を経験しているし、シーズン中に多くのアドバイスをもらえると思う」

 マートンにとって、何より心強いのは新任したオマリー打撃コーチ補佐の存在だろう。元来、繊細な一面を持ち合わせるだけに、ストレスを発散できる聞き役は必要不可欠。また、8月10日の中日戦ではカブレラの投球が背中を通過。これにベンチが抗議しなかったため、試合中にベンチ裏で激高することもあった。文化の違いから起因した“トラブル”も、オマリーがいれば未然に解決できるはず。技術だけでなく、精神面でもプラスアルファがありそうだ。

 「しっかり体をつくって、来年のキャンプに合流させてもらいます」

 早くも、やる気をみなぎらせたマートン。来日1年目となるゴメス(前ナショナルズ)へのアシストも期待したい。

続きを表示

2013年11月27日のニュース