ロッテ ヤンキース万能内野手獲得 Aロッド&ジーターの代役務める

[ 2013年11月27日 05:30 ]

ロッテが獲得を決めたルイス・クルーズ

 ロッテが、前ヤンキースのルイス・クルーズ内野手(29)を獲得することが26日、分かった。年俸75万ドル(約7600万円)の1年契約で、近日中に正式発表される。

 強打と堅守が魅力の万能内野手の獲得に成功した。メキシコ出身で、内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤー。勝負強い打撃も武器で、長打力もある。昨年はドジャースで78試合に出場し、打率・297、6本塁打、40打点の好成績を残した。今季はヤンキースに移籍し、三塁で10試合、遊撃で5試合にスタメン出場。1月に左股関節の手術を受けたロドリゲス、左足首痛で離脱していたジーターの穴を埋めた。

 06年と13年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にメキシコ代表として出場し、今春は3試合で11打数3安打3打点。現在はメキシコ・ウインターリーグに出場中で、28試合で打率・283、本塁打1。打点はチームトップの18をマークしている。

 伊東監督は今オフ、フロントに右打ちの内野手と指名打者(DH)の獲得を要望していた。今季途中から加入したブラゼルが対左投手との対戦打率が、30打数4安打の・133。このため、左投手が登板する試合でDHを任せられる助っ人としてクルーズに白羽の矢を立てた。球団幹部は「今季途中で根元(二塁)や今江(三塁)が離脱したときのバックアップがおらず、選手層の薄さを露呈してしまった。DHで起用することが多くなるだろうが、内野手のバックアップとしても考えている」とした。

 西武からFA宣言した涌井の獲得は決定的。クルーズの加入も決まり、投打の軸となる補強は着実に進んでいる。来季に向け、態勢は整いつつある。

 ▽クルーズの守備位置別出場試合 メジャー通算5年間で最多は三塁の92試合(先発78)。他に遊撃で86試合(73)、二塁で9試合(8)、一塁で1試合(0)、左翼で1試合(0)出場した。

 ◆ルイス・クルーズ 1984年2月10日、メキシコ生まれの29歳。00年にレッドソックスと契約。パドレスを経て08年にパイレーツでメジャーデビュー。12年ドジャースで78試合に出場し、いずれも自己最高の打率.297、6本塁打、40打点を記録した。今年7月3日にヤンキースへ移籍し、8月17日に自由契約となった。第1回(06年)、3回(13年)のWBCメキシコ代表。1メートル85、95キロ。右投げ右打ち。

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2013年11月27日のニュース