新井良 400万円増も4番手放し「納得できないシーズン」

[ 2013年11月27日 05:30 ]

契約更改を終え会見に臨む新井良

 会見場に現れた阪神・新井良の表情は最後まで緩むことはなかった。年俸2800万円から400万円増の3200万円での一発更改も、自身の結果については満足することはできなかった。

 「14本塁打、51打点というところを評価していただきました。でも…。(自分の中では)納得できないシーズンでした」

 14本塁打、51打点に加えて、出場119試合も自己記録を更新した。入団8年目にして初めて開幕スタメンに抜てきされ、開幕戦を含めて7試合で4番を任せられた。しかし、4月5日の広島戦(マツダ)で、走塁の際に左太もも裏の肉離れを発症して翌6日に出場選手登録を抹消された。

 「7試合でケガをして自分から4番を手放してしまった。好不調の波も激しくダメだった。納得はしていない。(だから)一から鍛え直す」

 持ち前の長打力を発揮しながらも打率は安定感を欠いた。自己最多の401打席に立ちながらも打率・238と低迷。課題克服へ向けて今秋は掛布GM付育成&コーディネーター(DC)指導の下で打撃フォーム改造にも着手した。「(目標は)レギュラーです!(守備も)最後まで守りたい」。当然ながらポジションの確約はない立場だ。今成の存在など三塁の定位置争いはし烈だ。

 だからこそ、気持ちはさらに熱くなる。「(手応えは)ある。うまくなりたい一心でやる」。猛虎の元気印が目標達成へ向けてレベルアップに必死だ。

続きを表示

2013年11月27日のニュース