加藤コミッショナーが辞意 オーナー会議で表明へ

[ 2013年9月19日 08:03 ]

辞任の意向を固めたことが分かった加藤良三コミッショナー

 プロ野球の加藤良三コミッショナー(72)が辞任の意向を固めたことが19日、関係者の話で分かった。この日午後2時から東京都内で開かれるオーナー会議で辞意を表明するとみられる。6月に統一球がファンや選手に公表されることなく飛びやすく変更されていたことが発覚し、対応を批判されていた。

 コミッショナーの任期は2年で、加藤氏は昨年7月に再任されて3期目を務めている。コミッショナーが任期中に辞任するのは4人目となる。

 プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)は6月11日、2011年から導入していた統一球の仕様を変更していたことを認めた。加藤氏は翌日の記者会見で「全く知らなかった。不祥事を起こしたとは思っていない」と開き直りとも取れる発言をしてファンから批判を受けた。日本プロ野球選手会からも新コミッショナーの選出を求める要望書を出されていたが、辞任は否定していた。

 NPBと12球団は統一球が変更された経緯や事実関係などを調べるための第三者委員会を設け、9月末までに最終報告を受ける予定。

 加藤氏は1965年に外務省に入省し、01年から駐米大使を務めた。08年7月から第12代コミッショナーに就き、11年からの統一球導入では主導的な役割を果たした。

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2013年9月19日のニュース