オリックス CS進出へ望み 1死も与えず西口KOの速攻白星

[ 2013年9月2日 06:00 ]

<西・オ>初回無死二、三塁、李大浩の二塁打で生還した糸井(右)はナインに出迎えられる

パ・リーグ オリックス7-1西武

(9月1日 西武D)
 土俵際で尻に火のついたオリックス打線が、ようやく目を覚ました。初回、球団最年長勝利を狙う西口に1死も与えず、糸井、李大浩(イ・デホ)の連続適時打で一挙3点。21球で西口をKOする速攻劇で白星をたぐり寄せた。

 「勝ち越しは、久しぶりじゃないですか」と声を弾ませた糸井は、無死一、二塁での先制打に「チャンスでしたし、何とかしようという気持ちだけです。安達がつないでくれたので」と目尻を下げた。

 負ければ、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出が消滅する可能性もあった一戦。「本当に点が取れない」と、試合前に嘆いていた森脇監督も「きょうはヒーローがたくさんいる」と称えた。先制、中押し、だめ押しと理想的な得点の奪い方。クリーンアップそろい踏みなど、6人が打点を挙げた。初回に2点適時二塁打の李大浩は、前夜に2死球を受けて珍しく激高。両軍がベンチから飛び出す騒ぎもあったが「試合になったら気持ちは切り替えています」と怒りは封印し、「残り試合を全力で、いい結果を出さないと」とチームプレーで応えた。

 3位のソフトバンクとは、いぜん7ゲーム差だが、CSへ望みはつないだ。日曜日の連敗も8でストップ。指揮官も「久しぶりにかみ合ったゲーム。初回に攻め込めたのが大きい」と手放しで喜んだ。3回まで1人の走者も出さなかった先発の八木だが、4回に1点を返され、なおも2死一、三塁となると、迷いなく継投策に。もはや1つも負けられない状況で、慎重な采配を徹底した。「必要なのは最後まであきらめないこと」。西武ドームで今季初の勝ち越しを決め、明日3日からのロッテ、ソフトバンクとの6連戦で、いよいよ勝負を掛ける。

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2013年9月2日のニュース