福留V撃も…予期せぬアクシデント?3回の守備で交代

[ 2013年5月4日 06:00 ]

<神・ヤ>2回2死満塁、三走・福留は西岡の打球を避けて倒れ込む

セ・リーグ 阪神14-3ヤクルト

(5月3日 甲子園)
 打順が変わっても勝負強さは健在だった。4月17日の巨人戦以来、今季2度目となる6番で出場した阪神・福留が意地のV撃で勝利を呼んだ。

 「チャンスだったので、思い切っていきました。いいところに飛んでくれました」

 徐々に復調気配を見せ始めていたものの、左腕・石川に対しては今季7打数ノーヒットということもあっての「降格」。それでも、チャンスで巡ってくるのが、この男の運命だろう。

 同点に追いついた初回2死一、二塁、フルカウントから相手エースが投じた外角へのスライダーをはじき返した痛烈な打球は二遊間を破る勝ち越し適時打。結果的に決勝打となった一打で打点も20としチームトップをキープ。打率はいまだに2割に達しないが(・170)、存在感を発揮し続けている。

 ただ、予期せぬアクシデントに見舞われた。3回表の守備から伊藤隼に交代。試合途中、球団広報に付き添われた状況の中でクラブハウスに引き揚げた福留は「監督、監督(に聞いて)」とだけ言葉を残した。試合後には和田監督が途中交代に至った理由を明かした。

 「ちょっと気になるところがある。だから無理をさせなかった。打席の中で足首をひねった」

 2回の2打席目は四球で出塁。右足首を負傷した状況や場面、詳しい部位などは明らかにされなかった。ただ指揮官は大事に至っていないことを強調。「大事ではない。あすは行ける」。あくまでも状態次第ながら、きょう4日のヤクルト戦にも先発出場する方向だ。

 打順降格の鬱憤(うっぷん)を打席で晴らした。戦いの途中で戦場を去りながらも虎を大勝へとけん引した立役者。今季は全勝の負けない金曜日で福留は49得点中、10得点をたたき出している。頼れるポイントゲッターの一打こそが、勝利への近道であることは変わらない。

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2013年5月4日のニュース