統一球導入後日本人初の快挙!ハム中田、1試合3発!!

[ 2013年5月4日 06:00 ]

<楽・日>1回1死一、三塁から中田は左越えに先制3ラン

パ・リーグ 日本ハム13-1楽天

(5月3日 Kスタ宮城)
 日本ハム・中田翔内野手(24)が3日、楽天戦で自身初となる1試合3本塁打を放った。初回に6号3ラン、3回は2打席連発の7号ソロ、7回も8号ソロをマーク。2011年に統 一球導入後、日本人として初の快挙で、和製大砲がパワーを見せつけた。4安打5打点の大爆発で今季25打点もリーグトップタイ。敵地・杜の都で、中田が楽天ファンの心もワシづかみにした。
【試合結果】

 敵も味方もなかった。ただ、中田のアーチを見たかった。9回、打席に向かう背番号6に敵地の楽天ファンから拍手、声援が鳴り響いた。結果は空振り三振。1試合4発のプロ野球タイ記録を逃したが、豪快なフルスイングで果敢に挑戦した姿にスタンドはもう一度、大きな拍手を送った。

 「びっくりしたよ。楽天ファンの皆さんにも応援してもらって。うれしいの一言だね。あそこ(9回)だけは絶対に打ちたかったけど…。すみませんでした」

 今は打席で迷いがない。厚沢チーフスコアラーから相手投手の配球を頭に叩き込み、そして狙う。初回1死一、三塁から内角直球を左腕を畳んで捉えた。弾丸ライナーの左越え3ランを「風のおかげ」と振り返った。「3回は完璧でした」と真ん中の直球をバックスクリーン左へ運んだ。右前打を挟んで迎えた7回の第4打席は初球の115キロカーブを読み切って、左翼席へとぶち込んだ。試合後にVTRを見た中田は「くぅ~!」っと満足そうにうなった。

 試合前の練習ではジョーンズ、マギーの打撃を見て少しでも参考にしようとする。セ・リーグのキングを独走するブランコ(DeNA)には「あれは別もの。ハマったらどこまでも飛んでいく」とパワーに脱帽するが、4番としては「チームの勝利に貢献すること」と負けるつもりはない。統一球導入後、1試合3発は日本人初の快挙となるが「へぇ、そうなんだ」とさらり。それよりもリーグトップの6個目の勝利打点を喜んだ。

 ゴールデンウイーク中とあってスタンドにはチビっ子の姿が目立った。「子供たちを見ると頑張ろうという気持ちになるよね」。自らも今年1月に長女が誕生。札幌市内の自宅ではパパとしても奮闘しているだけに子供の話題になると目尻を下げる。

 チームも最大5あった借金が1となった。「1試合ずつ勝っていく」。現在7試合連続安打中で、その間は打率・571。今季25打点はラヘア(ソフトバンク)に並びリーグトップに立った。今の中田にはパワーと勝負強さ、さらに安定感もある。

 ≪稲葉以来!!連日猛打賞も初≫中田(日)が過去4度の2本を上回る自身初の1試合3本塁打。日本 ハムでゲーム3本塁打以上は稲葉が09年4月8日ロ ッテ戦でマークして以来10人目(15度目)、日本人右打 者では82年柏原以来31年ぶり。24歳0カ月での3発は、 68年白仁天の24歳10カ月を抜く球団最年少となった。また11年の統一球導入後、1試合3本塁打は 4度のバレンティン(ヤ)を筆頭に中田が両リーグ6人目(10度目)。日本人では中田が初めてだ。なお、1試合5打点は5度目の自身最多タイ、2試合連続猛打賞は自身初。

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