打率8分3厘の阿部 気持ち変えた「自分が打って勝つとか思わないように」

[ 2013年2月28日 06:35 ]

“二刀流”で素振りする阿部

 3月2日開幕のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3連覇を目指す侍ジャパンは27日、1次ラウンド開催地の福岡入り。会場となるヤフオクドームで全体練習を行った。

 17日の広島戦(サンマリン宮崎)から対外試合は12打数1安打の打率・083と不振の4番・阿部慎之助捕手(33)。主将、正捕手という立場に加え、山本監督から全戦4番の方針が伝えられている。

 「これまでは力みまくっていた。これからは自分が打って勝つとか思わないようにしたい」。阿部は意を決したように言った。責任感が重圧につながっていたが、開幕を前に気持ちを変えた。

 本番前の実戦はあと1試合。時間はない。わずか3安打で無得点に終わった前日の阪神戦(京セラドーム)の結果を受け、山本監督はこの日のミーティングで「気持ちの面でコンパクトに!」と訴えた。そして練習後は「打撃練習もみんながセンター返しを心がけてやってくれた。これで変わってくるでしょ」と言った。その中で、阿部が本来の姿を取り戻せるかは戦いを大きく左右する。

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