聖沢　落選引きずらない！新打法“開花”２番もいける

＜西・楽＞３回１死二塁、左前打を放つ楽天・聖沢

練習試合 楽天４―２西武

（2月27日 アイビー）
　「２番」でもいける。３回１死二塁。楽天・聖沢は、シコースキーの１３７キロ直球を軸回転の新打法で捉え、左前へはじき返す。１死一、三塁と好機を広げると、銀次、枡田、マギーも続き、５連打で２点を先制した。

　「打順は関係ないし、意識しない。自分のスイングをするだけ」と話したが、見事なつなぎ役だ。盗塁王に輝いた昨季は１番での出場が１２３試合と最多で、２番での出場はない。今季も１番起用が基本だが、星野監督は「たまたま」としながらも「いろいろ（組み合わせは）考えとるよ。藤田がいない時はどうするか」と明かした。

　２番候補の藤田が左脇腹を痛め、開幕に間に合わない可能性もある。田代打撃コーチは「無死一塁から聖沢なら（積極策で）無死一、三塁の形もつくれる」と攻撃のバリエーションが増えると説明した。侍ジャパンの最終２８人から外れたが、代表候補合宿からチームに戻って出場した３試合全てに逆方向へ安打を記録。ショックは引きずっていない。「開幕まで１８試合もある。自分の中で納得のいく打席を増やしたい」と前を向いた聖沢。侍ジャパンにこの男は残したかった。