楽天・森 高卒1年目新人王だ!左腕では60年ぶり快挙誓う

[ 2012年12月14日 06:00 ]

森(左)の宣言を満足そうに聞く楽天・星野監督

 楽天は13日、仙台市内のホテルで新入団発表を行った。即戦力の期待が高いドラフト1位左腕の森雄大投手(18=東福岡)は、来季に高卒新人左腕としては60年ぶりとなる新人王を目指すことを誓った。

 ファンクラブ会員も詰めかけた会見場。星野監督の隣に座った森はマイクを握り、表情を引き締めた。目標とする投手に日本ハム・吉川、投げ合いたい投手には同じ新人の日本ハム・大谷、阪神・藤浪の名前を挙げ「じっくり育てるという言葉をいただいてますが、やるからには新人王を狙いたい」と堂々と誓った。

 身長1メートル84で甘いルックスの持ち主。対照的にマウンドでは気迫を前面に出し、鋭い腕の振りで打者を押し込む。星野監督ら首脳陣は高卒新人に無理はさせない方針で、来春キャンプでも2軍スタートが濃厚だが、今季は釜田が5月下旬から先発ローテーションに定着して7勝を挙げた例もある。仮にルーキーイヤーに高卒新人左腕が新人王に輝けば、プロ野球史上では53年の洋松(現DeNA)の権藤正利以来、実に60年ぶり。パ・リーグでは史上初の快挙となる。

 日本ハムの大谷、阪神の藤浪にライバル心を燃やす森だが、星野監督は「1軍に出てくるのは森が一番早いんじゃないかな」と期待した。「将来的にはWBCで日本を代表する左腕になりたい」。広島との競合の末に引き当てた逸材は、最後まで強気だった。

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2012年12月14日のニュース