なぜ?原監督 沢村の守護神構想の背景

[ 2012年12月14日 07:28 ]

ホノルル空港に到着した巨人・沢村

 巨人・原辰徳監督(54)が12日(日本時間13日)、優勝旅行先のハワイで沢村拓一投手(24)を来季、抑えに回す構想を明かした。

 背景には近年の抑え事情もある。今季は11年シーズン途中から抑えを務め、20セーブを挙げた久保が右肘のじん帯再建手術などで離脱。西村、マシソンらの調子を見極めながら守護神に据えてリーグ優勝をもぎ取った。

 だが西村はシーズン終盤に崩れ、マシソンも右肘に不安を抱える状態。新守護神としてメッツをFAとなった右腕、マニー・アコスタ(31)を獲得する予定だが、実力は未知数。そこで原監督は、150キロを超える速球とフォークボールを持つ沢村の抑えとしての適性を生かす構えだ。

 「あえて意識して臨みたい」という来季の2年連続日本一達成へ。「日本一になったけれども、やっぱりさらに強くするためには、一人一人の力をどういう歯車の中で使うのがベストなのかを考えないといけない」。巻き返しを図る他球団のマークを振り切って勝つ。そのための準備が、常夏の島ですでに始まっている。

続きを表示

2012年12月14日のニュース